川崎区のマンションの排水つまり修理
(写真をクリックすると拡大します)
現場は川崎市川崎区です。
賃貸マンションの2階部分で、不動産管理会社様からのご依頼です。
洗濯の排水つまりを修理してもらいたいとのことで伺いました。
当初は、繊維のほこりが原因ではないかと大方の予想をつけて伺ったのですが、事情がずいぶんと変わってしまいました。
写真上段の一番左の写真は施工前ですが、見た目には何の問題もありません。
しかし、排水管の奥に、昔設置されていたと思われるワントラップがそのまま残っており、鉄の釣鐘型のワンが排水管の口径いっぱいにすっぽりとはまっていたのです。
しかも奥の方なので、手で取り出すことが不可能です。
鉄は錆びると膨張するため、排水管の内側にガッチリとはまってしまっていました。
排水管を内側から切断する特殊なカッターを使用して切断し、モルタルを壊して、ようやく釣鐘が取れました。
しかし、このままでは臭気が上がってきてしまいますので、再び洗濯排水トラップを設置し直しました。(下段の一番右)
これで、今回の排水つまりの問題は解消すると同時に、臭気の遮断も完全になりました。
排水トラップの役割とは
排水トラップとは、排水口の中の部品で、水のバリアで空気を遮断する仕組みの事です。
最も分かりやすい例は、トイレ便器内の水たまりです。
水洗トイレの便器には必ず水たまりがあります。
遮断される空気とは、排水管(下水)から上がってくる空気ですから、非常に強い臭気がします。
また、下水から上がってくるハエなどの虫の侵入も防いでくれるわけです。
排水口にトラップがついていない場合は、建物の外にある小さなマンホール(排水マス)の中にトラップを組んである場合もあります。
今回修理した洗濯排水口も、パイプのずーっと先では下水道とつながっている為、トラップは臭気止めの大変重要な役割を果たしています。
この排水トラップですが、さまざまな形状があります。
一番シンプルな形が「ワントラップ」というもので、コップを逆さにしてかぶせた形のものです。
今回、取り出して撤去したトラップのワンは鉄製の釣鐘のような形をしていますが、鉄は重いので、水流に負けず、フタの役割を果たし続けます。
難点はただ一つ、錆びるということです。
しかし、仕組みが簡単な方が、メンテナンスをしやすいという長所があることも見逃せません。
現在、ほとんどのキッチン排水口は、このお椀をつかった「ワントラップ」がつけられていますので、排水口の掃除は比較的しやすいと思います。