洗面台の水漏れを直す
洗面所の下の部分から水漏れするとのご相談で、現地調査に伺いました。
微量ですが確かに水漏れしています。
詰まりが原因の水漏れとは違い、床面が水びたしという状態ではありませんでした。
排水つまりで水漏れする場合は、床面が逆流した水でかなり濡れているケースが多いのですが、今回は違います。
原因は写真のレンチで締めているU字型の部分(トラップ)の金属疲労による亀裂でした。
細い亀裂ではありましたが、幅5センチほどにわたり亀裂が入っていました。
排水管の一部を交換し、問題は解決しました。
奥様に亀裂の入ったトラップをお見せしたところ、かなり驚いておられました。
金属とはいえ、洗面排水管は非常に薄いので、経年劣化により亀裂が入るケースはまれにあります。
洗面所の排水トラップの種類
今回のケースは洗面ボウルの下に収納庫がついていないタイプの洗面台でした。
一般的に多い洗面台は洗面器の下に収納庫があり、また洗面器の上にも整髪料や歯ブラシなどを収納するキャビネットが設置されているものです。
どのタイプの洗面台でも排水方式はみな同じです。
ただし、大きく分けると壁排水と床排水の2種類になります。
写真の排水管は床に排水されるタイプです。
また、今回は金属製の排水パイプでしたが、プラスチック製の排水パイプも多く見られます。
その使い分けは、見えるか見えないかです。
扉をしめると見えなくなる収納庫付きの洗面化粧台ではプラスチック。
今回のお客様のお宅のように、洗面器の下に収納がなく、排水管が見える場合は金属を使う場合が多いようです。
機能的には同じですので、見た目のキレイさを基準に選ぶという要素があります。